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イン・マイ・ライフ (2) 独立していく長女への父親業務終了間近

長女からLINEが来て,修士論文要旨のPDFが送られてきました.

1たす1は2,とかやっていたのはロング・ロング・アゴー,いまは学校進級スゴロクの最終マス「大学院工学研究科建築学専攻修士課程2年」にコマが到着しています.
※博士課程進学しない.

古い地図を探しに図書館に行ったり,何かの現地調査でどこかに行ったり,何をやっていたのか今いちよくわからなかった全体像がわかった気がします.
※わかったとは言わない.

大学院修了後の進路も決まり,最近の長女は,4月からの生活についてああでもないこうでもないと言いながら楽しそうに毎日を過ごしております.

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1999年4月,長女4才.※父親の顔は画用紙ではありません.

長女はすでに精神的には私から完全に独立しており,経済的にも間もなく独立となります.

これに伴って,私の父親業務もまもなく終了となります.

私に残っているのは,3月までの長女の部屋の家賃を支払って,大学院修了とか就職とかのタイミングで必要になる書類にサインしたりハンコ押したりすることくらいです.連帯保証人とかそういうの.

その先に長女が結婚したり子供が生まれたりっていうのがあると,また何か私にも仕事が発生するかもしれませんが,そういうのは今のところわからないし,私に一つ言えるのは,孫も女の子がいいっていうことです.

私よりも賢く,私よりも優しい長女は,24才のステキな女性になりました.

すばらしい☆

これまで長女と良好な親子関係を築けたことは,この人生における最大級の喜びの一つです.

などと,人生の幸福について考えているうちに,疎外感というか喪失感というか孤独感というか,そういう感覚が心に流れ込んできました.

私にはもう今後の人生で,長女の人生に貢献する場面が残されていないのです.

私は長女のために生きているわけではないし,私の人生は長女のものではないし,私には長女だけでなく次女もいて,2人の娘を等しく愛しているし,最近は次女に振りまわされてるし,鉢植えヒガンバナの観察を続けたり,ロックコンサートに行ったり,音楽を聴いたり,アイドルコピーダンスUNIDOL全国決戦大会に行って北里大学winK♡ @winK_kitasato のステージを見てサイリウム振ったり (※ 北里大学winK♡箱推し!!!) ,化学の教科書を書いたり実験ノートのガイドブックを書いたり,講義とか演習とかリメディアルとか学生実験とか生体関連化学研究とか,#キャンナビ とか #北里つながろう プロジェクト とか,他にもイロイロなものごとに積極的に取り組みながら人生を送っているわけですが,それでも,これまでに長女関連のものごとが人生に占めてきた割合はあまりにも大きく,ココからの卒業というのは精神崩壊一歩手前なのです.

ステージ中央では長女の人生というストーリーが現在も進行中で,私もちょっと前まではちょこちょこと出番があって,その中には重要な場面もあったのですが,今の私は舞台袖からコソっと長女を見守っているだけです.

ここにいても他の人々のジャマになりそうだし,「どけどけジャマだジャマだ!」とか言われそうだし,手持ちぶさただし,なんか落ち着かないし,もう帰ろうかな.

帰ってもいいよね?

どこに帰るんだろう?

振り返ると,大きな大きな思い出の山ができていました.

やめとけって言ったのに花に止まったハチに手を出して逆襲されて,うぎゃーーーって大泣きしながら胸に飛び込んできた幼い長女の頭を撫でてやったのは20年以上前のことです.

シャンプーしてシャワーをジャーってやりながら「ステキなレディになるんだぜ☆」とおまじない.たぶんジャーっていう音で聞こえていなかった.

運動会の二人三脚では2人とも残念な運動神経のため転倒し,長女は無事でしたが私は膝を強打して数日間 足を引きずりながら生活していました.

夏休みの自由研究では南国フルーツのタンパク質分解活性を比べようっていうことになって,実験計画からサンプル準備から実験から記録から考察からレポート下書きまで基本的に私がやって,長女は残ったフルーツをパクパク食べながら,実験レポートの書き方についての私の説明をテキトーに聞いて清書して提出して,忘れた頃に「夏に手伝ってもらった自由研究で先生に誉められたよー!」とか言ってるしソレ「手伝って」っていうレベルなのか.


中高一貫校の高校に内部進学するために提出しなければならない中学卒業論文を「まちづくり」関連のテーマにすると届け出たっきり提出期限ギリギリまで放置しピンチとなり,しょうがないので私が図書館に行って市の歴史とか住宅地図とかを調べて構成を考え,説明し,調査レポートの書き方を指導し,ってやってる間,うんうんってうなずきながら長女,お菓子食べてるし.あの,俺,工業化学科出身なんだけどっ!!

2人で買い物に行って「このワンピースがいいなー♡」とか言ったから買ってきたのに,翌朝になったら「着ていく服がないっ!怒」とか言ってるし,

大学生になって運転免許を取って練習のために新車のハンドル握らせたら,ホイールとタイヤとドア下部を縁石にギィーーーとか擦りつけてるし,「こんなところに縁石があるのが間違ってる!」とか言ってるし,

お酒を飲める年齢になったらワインボトルを次から次へと空けてワイングラスに注ぎ,死にそうになりながら翌朝を迎えたり,きみに注がれたら飲むしかないじゃないか!

なんかだんだんひどくなってきたなー

ひどいのばっかりじゃないんだ.

料理が上手で,美味しい料理を何度も何度も何度も作ってくれました.
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私の50才の誕生日には,次女と折半でアナログ・レコードプレイヤーを贈ってくれました.2人とも父親思いだ.
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そういう思い出の一つ一つを私は,つい最近のこと,というより,数時間前のことのように思い出せます.とても鮮明な解像度で.鮮やかな色彩で.

しかし,すべては,もう二度と体験することのできない過去の出来事です.

私の帰る場所ではないのです.

私は,今に集中して未来に進むことにします.

その未来で,きっとまた,長女が何か面白くて楽しいものを見せてくれることでしょう.孫も女の子がいいです.

うん,疎外感というか喪失感というか孤独感というか,そういう感覚は一時的なものに違いない.

この人生の最後の日,私は2人の娘から愛されて永遠の眠りに就くのだ.それは朝になると東から太陽が昇ってくるのと同じくらい,私にとっては自明なのだ!

なんてことを考えているうちににLINEが更新されてて,
『先生に添削してもらったんだけど、野島の文章は読みやすいって褒められて、これは父のおかげだと思います』
などと言ってるし.

きみは父親の心をくすぐるのが上手いよ,本当に.
でも,悪くない,こういうの.
愛している.
In my life I love you more.

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1998年4月,長女3才,幼稚園入園式の日.
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その20年後,2018年9月,長女24才,大学院修士課程2年.

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