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もう「のじまさん」ではなくなった長女:結婚して1ヶ月経った長女に会ってきた

結婚1か月後の長女に会ってきました.
もう「のじまさん」ではなくなった長女.
今も私の長女です.

長女が入籍したのはちょうど1ヶ月前です.

このときはLINEで「けっこんしたぜ!」っていう連絡をうけて,

やふーーーーーー!

って叫んで次女を助手席に載せていっしょに南多摩尾根幹線道路を端から端まですっ飛ばして来ました.

結婚したのは長女であって私じゃないんだけど,すごく嬉しかった☆

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長女とも次女とも小さい頃から一緒に遊んだり,一緒にごはんを食べたり,一緒に映画を観たり,一緒に服を買いに行ったり,一緒にコンサートに行ったり,一緒にドライブに行ったり,他にもイロイロと楽しい日々を過ごして来て,こんな幸福な毎日が永遠に続いたらいいのにって願っていました.

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20017年2月.

しかしこれは相当難しい願いであるとも考えてきました.
恋愛とか友情とかはうまく行きそうな相手とうまくやればOKですが,娘は別です.
相手が固定された条件で,数年とか数十年とかにわたって信頼関係を築きつつ,しかし主導権は娘にあり,あるとき突然半径3メートル以内への侵入を禁止されるとか,まったく口をきいてくれなくなるとか,姿を見られただけで逃げられるとか,そういう理不尽な形でゲームオーバーになっちゃったっていう事例も珍しくありません.

そんな中,なんだかんだで私の人生においては2人の娘ととても良好な関係を築くことができ,長女25才・次女20才の現在もたいへん仲良く調子良くやっています.

私は何かの才能を持って生まれてきたわけでもなく,何かの特技を身に付けたわけでもなく,偉大な何かを成し遂げることもなく現在に至るわけですが,他の人なら他の何かに割り当てられている能力が,私の場合には娘2人との良好な関係を築くことに割り当てられているのだと考えてきました.それに加えて私自身も,時間だとか労力だとかを極端に娘に傾斜配分してきました.この人生に悔いなし.

「娘が嫁にいくまで良好な親子関係を維持しつづける」

今回長女が無事に結婚し,私は長期間にわたる大規模プロジェクトを1つ成し遂げたかのような錯覚を抱きました.なんかものすごい能力を持ってるみたいな錯覚.もうその気になればエベレスト単独登頂とか月面着陸とかだってできちゃうぞ! っていう勢いの.

1ヶ月前,長女が結婚したとき,もう来年の結婚式まで長女関係の何かをやることもないだろうって考えていました.

しかし,いまだに長女宛に届く郵便物の写真を撮ってLINEで送ったり,住民票が必要になったからとってきてくれと頼まれて市役所に行ったり,それを郵送して欲しいと頼まれて郵便切手を封筒に貼って投函したり,なんだかんだで長女についてのアレコレはぽつぽつと発生していて,


そのたびに長女と過ごした日々について思い出したり考えたりしていて,そうしているうちに,

あれ? なんか勘違いしていたんじゃないだろうか?

なんて考え始めるようになりました.

2人の娘と良好な関係を築けたのは私の能力とか努力とか工夫とかによるものではなくて,単に2人がこれまで私に合わせ続けてくれていたからなんじゃないでしょうか?

おそらくそっちだよねぇ?

もうずいぶん前から私は娘たちのほうが一枚上手だと考えていて,こちらの手元にあるカードは娘たちに丸見えなんだけど,娘たちのカードはこっちから1枚も見えないっていう状況なんだって考えて生きてきました.
アレコレと私が考えても無駄で,頭の中もぜんぶ見られているっていう感じです.

そんな調子なので,娘2人にしてみれば,私をゴキゲンにさせておくことなんて簡単だったのです.

って考えると,これまでに娘たちと築いて来た思い出の山の意味も変わってきて,じつは娘たちが私の人生に残してくれた幸福なプレゼントなんじゃないかって考えるようになりました.

これと比べると,私がこれまでに娘2人に与えたものなんてあまりにも僅かです.どうしよう? 多すぎるよって返品するわけにもいかないし.

娘2人には「人生においては幸福を追求するように」と「自分の幸福の形を忘れないように」を言ってきました.
自分にとって何が幸福なのかを知っているのは世界で自分一人です.自分が自分の幸福の形を忘れてしまったら,もう誰にも幸福の形を教わることはできません.
自分自身が幸福でなければ誰かを幸福にしたり,社会を幸福にする取り組みに貢献したりすることもできません.

今日長女に会いに行ったのは,長女が学生時代から暮らしている部屋を出るにあたって家具を解体するのと,不要品処分を手伝って欲しいっていうのとがあってでした.
こういうのはパートナーと力を合わせて一緒にやるのがよろしい,と言いたいところなんですが,そのパートナーのほうは台風で飛行機が飛ばずに東京に来ることができず,遠く離れた街で,まもなく長女と荷物が流れ込んでくる新居の環境整備をやっているっていうことでした.

突発的に朝の8時前に到着して欲しいとか言われてもなー,道路が混んでるからこっちを6時頃に出ないと間に合わないんだよ,あのなー,行くよ,いつものようにね.

2ヶ月ぶりくらいに会った長女はもう「のじまさん」ではなく,「○○さん」になっていました.

「○○さん○○さん○○さん○○さん♡」って4回くらい言ったら,無視する素振りをみせながら,ちょこっと笑っていました.

家具の解体は20分くらいで終わり,引っ越し業者が来るまでの時間,近所を2人でドライブしていました.
助手席に座った長女は最近の出来事を次から次へと本当に楽しそうに話してくれて,結婚したパートナーともこんな調子で退屈しない関係を送っているのでしょう.ホント幸せそう.

うん.きみは大丈夫だよ.自分自身の幸福のかたちをよく分かっているし,今じゅうぶんに幸福だ.だからきみからもらった思い出の山は,ありがたく受け取っておくよ.

そして,そうだな,きみの妹にたっぷりとお返しをしてだな,それから,きみがママになったときには,利子をつけてきみの子供にお返しするよ.

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製図板をしまったバッグと,図面をくるくる巻いて運ぶ筒を持って帰ってきた.建築学専攻修了.捨てずに実家で取っておいて欲しいとのこと.

↓このときに使っていたものかもしれないし,違うかもしれない.

●つづき

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娘のいる人生

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