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調布で「本棚のモヨコ」のライブを観たよ! (4年ぶり)

調布に最初のライブハウス調布Cross ができて,ソコに活動休止間近な「本棚のモヨコ」@hondana_moyoko が来るというので出かけてきました.

本棚のモヨコ は2010年結成の札幌出身ロックバンドです.6年前,たまたま聞いていたFM放送で彼らの曲が流れて来て知ったのでした.

ボーカルでリーダーの森くんが作詞・作曲していて,いわゆるラブソングは(たぶん一曲も)無くて,意識高いメッセージソングも(たぶん一曲も)無くて,主なテーマになっているのは日常生活のごくありふれた光景とか,モヤモヤした何かとか,ぐだぐだしている状況とかです.その世界観をバンドで表現しています.

本棚のモヨコの曲を聞いていると,高校時代とか大学時代とか大学院時代とかの,何でもない一日の光景を思い出し,そのときの感覚や感情がよみがえって来ることがあります.

一人暮らしをしていた部屋の空気とか,ドアを開けて外に出たときの温度とか,近くの公園を通り抜けるときに見上げた空の色とか,
未来に対するちょっとした不安とか,怒りや嘆きに至るほどでもない満たされない何かとか.

彼らのほうが私よりもずーっと若い世代ですが,彼らの歌には「そうそう,それそれ!」って共感するところがあります.
自覚症状もある「大人になりそびれた感」を突いてくるのです.

ライブには3回行きました.

最後に行ったのいつだっけ?

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2015年1月でした.4年以上前です.

この4年の間にキーボード兼コーラスのメンバーが脱退し,ベースが交代しています.
これに伴ってサウンドも変化していて,1枚目と2枚目のミニアルバムで特徴的だった男女掛け合いのボーカルとか,ギターとほぼ同等の存在感を示していたキーボードとかが無くなって,ちょっと荒削りなギターバンドになりました.
私が知った頃は「ふわふわ系魔法バンド」として活動していたのですが,今年の春に出版された歌詞集の帯では「マジカルコズミックバンド」となっています.
現メンバーでの演奏を観るのは,私にとってはこれが初めてということになります.

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新しくできた調布 Cross は看板が出ているわけでもなく,見つけるまで行ったり来たりしてしまいました.
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雑居ビルに入って突き当たりの階段に貼り紙をみつけて,ようやくココだとわかりました.

今回出演する5バンドのうち,本棚のモヨコは3番目に登場しました.

「新世界へようこそ」は2014年発売のアルバム1曲目で,CDが届いて初めて耳にしたとき「ふわふわ系魔法バンド」から卒業したのだろうかと疑った曲でした.
いまステージにいる本棚のモヨコは,前回見た本棚のモヨコとは違うバンドになっているっていうことを実感しました.

ボーカルの森くんもドラムのみおちゃんも前回見たときと全然変わっていなくて,5年後とか10年後とかにどこかで見かけることがあったとしても,やっぱり変わっていないんだろうなって思います.

ギターの今野くんはヒゲを生やしていたのでちょっと大人になったように見えました.ギター演奏がワイルドになっていて,とくに思いっきりハウリングを出していたときはドラムよりも大音量でした.

3人とも演奏が始まると自分の世界に入り込んでしまうところが,4年前に見たときと変わっていませんでした.
そんな中,今回初めて見たベースの長島アキト氏が,演奏中にギターやドラムにアイコンタクトを送ったりリズムを口ずさんだりしている姿が印象的でした.

CDでしか聞いたことのなかった曲をライブで聞くと,気付かなかった良さを発見することもあって,今回は「Cosmic, more & more」への印象が変わりました(もちろん良い方に).

MCで「12月のライブで活動休止します」っていう案内があったときは,ちょっと寂しく感じました.

9月に公式サイトで活動休止宣言を見たときには驚きました.

今年の春には歌詞集「FUN TIMES 本棚のモヨコ歌詞集」を発売していて,巻末のセルフインタビューではメンバー各自これからの抱負を語っているし,今後の曲作りについて森くんは『ちょっと違う感じで作っていこうかなと思ってる。』と語っているからです.

後書きにあたる「森くんの考えていること」では結びの言葉が『青春が終わり,僕は大人になった。』となっていて,「ふわふわ系魔法バンド」から「マジカルコズミックバンド」に変化したときのような何かが起きるのではないかと,私は予想 & 期待していたのです.

一方で,「FUN TIMES」巻末のセルフインタビューとか,最近になって森くんが ブログ に連載している過去のできごととかを読むと,今だからこそ明かせる数々のピンチとか衝撃の事実とかもあり,2019年の彼らにも,今は明かせない,そして今後も明かされることがないかもしれない,イロイロなものごとがあるのだろうって考えています.

調布 Crossでの本棚のモヨコの演奏が終わって,会場を出て辺りをフラフラしていたら,ギターの今野くんとベースの長島氏が出てきたので,今日の演奏 & これまでに素敵な音楽を届けてくれたことに対してのお礼を伝えました.

今野くんは「ギターやめるわけじゃないですから」とのことだったし,他のメンバーのTwitterみても,ソロ活動していたり,他のバンドをかけもちしていたりサポートをやっていたりしているみたいなので,4人での活動が終わるだけなのでしょう.

「解散」とせずに「活動休止」としたのは 『曲は残る』からだ,という考えを私はとてもよいものだと考えています.

曲は残るとは言っても,ライブハウスでの演奏を見ることができなくなってしまうのはとても寂しく,12月19日に下北沢でおこなわれる,本棚のモヨコの最後のライブを観に行くことにしました.コレ観ておかないと人生に悔いを残すと思うのです.

12月19日を楽しみにしています.

活動休止にともなってCDとかグッズとかも入手できなくなって行くので,まだ買っていなかったCDを取り寄せました.
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これまでもそうでしたが,シールとメッセージの書かれたフセンが同封されていて,こういうのも本棚のモヨコの好きなところでした.

このつづき

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これまでにみた本棚のモヨコのライブ

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