今月,自家用車を買い替えました.日産のコンパクトカー「NOTE」から,「NOTE e-power」への買い替えです.「ガソリン発電機+モーター駆動」っていうしくみの自動車です.どの速度域でもガソリンエンジン駆動しないので,ハイブリッドカーではありません.
なんで買い替えたのか
日産が2回にわたって不祥事を起こした影響で,系列販売店はホントもう本格的にイロイロとタイヘンみたいで,「ホントもうコレ以上のお値引きは無理ですっ!」っていう条件で乗り換えができることになりました.私は無理を言ってないのですが,販売店が「コレが限界ですっ!」っていうプランを持ってきたのです.
試乗してみてモーター駆動の快適さを知ったうえで,乗り換えました.バイバイ,ガソリンエンジン駆動の自動車.電気自動車まであと一歩.
比べてみる
さっそくボンネットを開けて中の様子を見てみました.
ガソリン自動車だったNOTEの頃と比べると,エンジンは小さくなり,代わりに電源が大きくなりました.
シフトレバーは小型になって,レバーというよりはスイッチに近いものになりました.エンジンブレーキのときに使っていたLポジションはなくなりました.
計測機器まわりでは,エンジン回転計がなくなりました.
家電の一種に感じる
バックミラーは従来のように後方を映す鏡としても使えるし,後部ビデオカメラからの映像を映すモニタとして使うこともできます.鏡として使っているときに左右反転することに対して違和感は無いのですが,モニタとして使用しているときに左右反転している映像には違和感があります.なぜだろ?
シフトレバーが小さくなったら,カーナビ & エアコンの操作パネルも含めて,電気製品っていう雰囲気になりました.
使いやすさ
もっとも燃費がよい「ECOモード」で使っています.発進→加速→減速→停止,がアクセルペダルだけで できます.ブレーキペダルへの踏み替えが必要なのは,停止中だけです.アクセルペダルを手前に戻すと,強いエンジンブレーキがかかったような減速が始まります.
発進するときも停止するときも,ガソリンエンジンのときは「カクッ」と来ていたアレが無くなって,とても滑らかな動きになりました.それから,ガソリンエンジンのときと比べて,加速が良くなったので,追い越しや,交差点からの脱出が楽になりました.
(しかし このしくみだとブレーキランプが点灯しないから後ろから追突される可能性が高くなるんじゃないかっていう一抹の不安あり)
一抹の不安:バッテリーは大丈夫なんだろうか?
一定距離を充電することなく走らなければならない電気自動車と比べて,NOTE e-powerは必要になったらガソリン発電機を動かしてバッテリーに充電するしくみになっています.そのため,搭載されているバッテリーは小型タイプなので,ちょくちょく発電機が作動してバッテリーに充電しています.
それから,減速時にはモーターを発電機に切り換えて,運動エネルギーを電力として回収してバッテリーに送るしくみにもなっています.
電気の流れは計測パネル内で把握できるようになっていて,ガソリン発電機→バッテリー,バッテリー→モーター,モーター→バッテリー,というように電気の流れがひんぱんに切り替わっている様子が確認できます.充電しながら駆動する,などという場面もあり,スマートフォンのバッテリーと同様,こういう使い方をしているとバッテリーの寿命が縮むのではないかというのが一抹の不安です.
最初にガソリン満タンにしたとき,走行可能距離として,800 kmを超えた距離がメーターに表示されましたが,コレが次回以降,どうなっていくのか?
燃費
納車から1週間経過した段階では,燃費はガソリンエンジン駆動の頃よりは良くなっているものの,1リットルあたりの走行距離は2倍までは行かない,といったところです.
たとえばガソリンエンジン駆動で14 km/Lだったところがe-powerで21 km/Lとか.10分以上走っていないと差が開いてきません.こういうのは,ヒーターを入れている今の季節と,エアコンが入らない季節と,クーラーを使う季節とでは変わってくるかもしれません.
ガソリンエンジン駆動の頃は毎週1回はガソリンスタンドに行っていましたが,そのペースは確実に減ります.
給油時間は人生の持ち時間の損失と考えているので,理想としては自宅給電できる電気自動車が欲しいところですが,2017年の段階では,私のような状況では,発電機付きモーター駆動っていうのは,妥当な方法だと考えています.
これから楽しみ
そういうわけで今回の買い物は未来の機械に乗ってる感もあって,久しぶりにワクワクする買い物になりました.たぶん前回,これだけワクワクした買い物は,大学院生の頃に人生で初めて買ったMacintoshです.その前は小学生の頃のギヤ付き自転車かな.