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子供が生まれると家族の呼び方が変わるのがおもしろい

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外国ではどうなっているのか知らないけれど,一般的に日本では家族をどう呼ぶのかっていうときの基準が最も年下の者になっています.たとえば長女と次女の2人の子供がいる家庭だと基準は末っ子の次女になっていて,次女を基準にするとこの家庭の長女は姉になるので,次女だけでなく親も長女のことを「お姉ちゃん」と呼ぶようになり,その場に次女がいないときにでも「お姉ちゃん」と呼んでいたりします.自分の子供を姉と呼んでいるわけで,実際の関係と呼び方の間にズレが生じています.

ここで次の世代が生まれるとこのズレた関係がずるずるずるーっと動いて,たとえば長女が出産して母親になった場合,今度は産まれてきた子供が基準になるので,長女は自分の子供が一緒のときは自分の父親のことをおじいさんと呼ぶことになります.そのうちにこの子供がいない場面でも自分の父親のことをおじいさんと呼ぶようになっていたりして,ここでまた実際の関係と呼び方の間にズレが生じています.

こういうのって面白いなーって思っています.

長女は2年前に結婚して遠くの街に引っ越して昨年は子供を出産して母親になりました.長女のことを幼い頃の次女は「お姉ちゃん」,最近は「お姉さん」と呼んでいて,私もそれに合わせて次女との話の中に長女が出て来ると「お姉さん」とか「姉さん」と呼んでいます.「お姉さんホント料理が上手だよねー」「うん.また姉さんの料理を食べたいねー」みたいな感じです.長女は本格的に料理の達人なんです.

で,遠く離れて暮らしているし外出自粛の徹底だし,長女が結婚してから会ったのは2回くらいな一方,日頃から次女との会話の中でお姉さんお姉さんお姉さんって呼んでいるうちに,なんか遠くに離れて暮らしている人物が私の長女なのではなくて,私の姉なのではないだろうかという錯覚を抱くようになり,長女の夫が義理の兄で,孫が甥っ子,みたいな感覚が育ってきています.普段会ってないとイロイロと感覚がヘンになっちゃうのかもしれません.甥っ子となると世代的には自分の子供と同じカテゴリーということになり,これはこれでまた面白い感覚です.

このまえ長女たちのところに遊びに行ったときは長女は私のことを「お父さん」って呼んでいたんだけど,そのうちに孫が大きくなって言葉を理解できるようになると,私が一緒にいるときは孫といっしょに長女も私のことを「おじいさん」と呼ぶようになることでしょう.そのうちに孫も独立して行く日が来て,そうすると長女は私のことを再び「お父さん」と呼ぶようになるのか,それとも「おじいさん」のままなのか,そこで孫が親になったりすると,再び基準点が動いて相対的な呼び方が変わって,私は「ひいおじいさん」と呼ばれることになるんだろうだけど,長女は私のことを「ひいおじいさん」と呼ぶのか,そのときには私は私で長女のことを「おばあさん」と呼んでいるのか,もうホントにイロイロとワケわかんない状態になりそうです.どうなるのかは実際に体験してみたいとわからないので,しぶとく人生を長く続けることにします.

(イラストはイラストACより)

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