ララララLife goes on

興味をもってきたものごとアレコレの記録

長女が結婚して2年・孫が生まれて1年

秋になりました.

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9月下旬には長女たちから孫の顔写真の入った缶が送られてきました.敬老の日のプレゼントとのことです.気が付くとじじいになってたぜイッツ・マイ・ライフ!

昨年の秋には孫が生まれ,一昨年の秋には長女が入籍して東京から遠く遠く離れた土地で生活を始めました.
2年前の今頃はウェディングドレスがどうのこうの結婚式場がどうのこうのと関係者一同盛り上がっており,私の手元には,結婚式で新婦の父親が着用するレンタル衣裳のお知らせ,みたいなのがありました.

しかし外出自粛の徹底時代がやってきて結婚式は無期限延期となり,その間に長女が妊娠して関係者一同の視線は2021年1月の出産予定日にフォーカスされ,男の子かなー女の子かなーそろそろわかる頃かなーなどと言っているうちに長女の容態が急変し,4ヶ月前倒しで男の子が生まれてきたのでした.

一世代前だったら助からなかった早期出産で,体重は564グラムという状況でしたが,
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564グラムってコレくらいなんですが,2020年の日本の医療環境はたいへんすばらしく,最近になって用いられはじめた最新の医療手法を適用していただく幸運もあり,新生児集中治療室 (NICU) でもたいへん良くしていただき,コロナ禍では保育器の中の安全な環境で守られて過ごし,無事に年末には退院し,その後もすくすくと成長し,誕生から1年後には体重が誕生時の10倍になり,それからもどんどん巨大化し,今では毎朝「んだっ! んだっ!」と大きな声を上げて長女夫婦を叩き起こしている模様です.

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結局,長女のウェディングドレス姿を見ることも,初孫誕生前のマタニティ姿を見ることもありませんでした.

「マイスイーーート長女エブリデイきみを愛しているよ!」

っていうようなメッセージをLINEで送ると,以前だったらキティちゃんとかマリーちゃんとかのスタンプといっしょに「Thank you」とか「♡」とか返ってきていたんだけど,私は長女にも次女にもずーっとこのテンションとパッションで接しているんだけど,最近だと

「私のことはもういいから孫!孫を愛してちょうだい!」

みたいな反応が返ってくることもあります.

「そう簡単に言ってくれるなよきみとの間には二十数年間に渡って積み重ねてきた信頼と愛情と思い出の山があるわけでそれをひょいとテレビのリモコンでチャンネル変えるみたいに家電の電源プラグをこっちのコンセントからこっちのコンセントにつなぎ替えるみたいに軽いノリで切り換えられるもんじゃないよ愛情っていうのは.だいたいそういうライトなノリだと失礼なんじゃないかな孫にもぷんぷん!」

「そりゃそうだ」

「でも結局きみから生まれた子とも仲良くやって行くんだよ.きみとかきみの妹とかのときと同じようにね.可愛がってやるぜきみのベイビーを☆」

っていう状況になったので,長女と私とで続けてきた思い出づくりストーリーもコレでおしまいですパタン (本を閉じる音).

長女は私よりも賢く私よりも優しい大人になり,たいへんすばらしいパートナーと出会い,家庭をつくり,母親になりました.めでたしめでたし.<終>

え? おしまいなの?

おしまいじゃなくて,ここからは新しい物語が始まるというか,第Ⅱ部スタートというか,そんな感じです.
長女は子供を育てながら人生の再発見と新発見を続けて行き,私もそんな長女親子を遠くから眺めつつ人生の再発見と新発見を続けて行くのでしょう.
もう長女と一緒に新しい思い出を作って行く機会もほとんど無いんだろうけど,それに対して私は寂しいとか悲しいとかそういう感覚はまったくなく,これまでに積み重ねてきたアレコレが熟成されて行く時期に差し掛かるんだって考えています.

もちろん孫と私とも楽しい思い出を作っていくことになるだろうし,息子を育てた経験のない私にとって小さな男の子の成長の様子を見るのはとても楽しみなんだけど,孫の教育については一切口出ししないことに決めているし,長女たちから何かやってくれって言われたら何かやるかもしれないけど,私は離れた場所で見物している感じで行こうと考えています.

娘が成長するのが一瞬だったように孫の成長も一瞬で,たぶん気が付くと孫も今の長女たちくらいの年齢になっていて,経済的にも精神的にも独立した存在になっているのでしょう.その頃になっても私は

「マイスイーーート長女エブリデイきみを愛しているよ!」

とか言っていて,もうLINEじゃなくて別の何かなのかもしれないけど,長女からは

「私のことはもういいから!次は曾孫でしょ!」

っていう返事が来るのかもしれません.そんなふうにしてこの人生は進んで行くんだと思うよララララLife goes on.

(イラストはイラストACより)

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