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ブライアン・ウィルソン『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアーの2日目

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ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys) TheBeachBoys が1966年に発表した『ペット・サウンズ』(Pet Sounds)は,私の好きな音楽アルバムのひとつです.

ペット・サウンズ<50周年記念スーパー・デラックス・エディション>(初回生産限定盤)(Blu-ray Audio付)

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  • アーティスト: ビーチ・ボーイズ,ブライアン・ウィルソン,マイク・ラヴ,ザ・ビーチ・ボーイズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2016/06/24
  • メディア: CD
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このアルバム制作で中心的役割を果たしたブライアン・ウィルソン(Brian Wilson) @BrianWilsonLive が来日し,『ペットサウンズ』発売50周年を記念して,このアルバム収録曲の再現コンサートを行うというので,観に行ってきました.

ブライアン・ウィルソン『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアー

コンサートは4月12日(火)と13日(水)に東京で,15日(金)に大阪で行われました.私が観に行ったのは東京公演の2日目です.場所は東京国際フォーラム・ホールAでした.

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コンサートは3部構成になっていました.

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第1部『グレイテスト・ヒッツ & レア・カッツ』
ビーチ・ボーイズのヒット曲を中心に選曲されたステージ
第2部『ペット・サウンズ』再現ライヴ
アンコール
初期ビーチ・ボーイズのロックンロールを中心に選曲されたステージ

セットリスト↓
ブライアン・ウィルソン、『ペット・サウンズ』再現公演2日目のセットリストが明らかに/NME Japan

第1部『グレイテスト・ヒッツ & レア・カッツ』

私はビーチ・ボーイズのアルバムを全て揃えているわけではなく,まだ聴いたことのない曲が何十曲も残されています.漠然と,『サーフィンUSA』でメジャーになって,『ペット・サウンズ』が最高傑作で,その後で低迷期に入った,ということだけ知っていたので,『ペット・サウンズ』以降の曲については関心がなかったのです.

それで,今回のコンサートでは,私の知らないビーチ・ボーイズの曲も聴けるだろうと思って,それも楽しみにしていました.実際,1部で演奏された曲の半分近くは私の知らない曲でした.

特に1部後半2曲では,一時期ビーチ・ボーイズに在籍していたブロンディ・チャプリン(Blondie Chaplin) が激しく大音量のギターをかき鳴らしながらステージで暴れていて,「あれ? コレは誰のコンサートだったっけ?」でした.

2部『ペット・サウンズ』再現ライヴ

2部は今回のメイン企画である『ペット・サウンズ』再現ライヴでした.もともと楽器の種類が多い複雑なサウンドのため,ステージ演奏は約10人で行われ,さらに演奏中に楽器の持ち替えをしているプレイヤーもいました.

リードボーカルのブライアン・ウィルソンは74才,半世紀前と同様の高音を歌うことができなくなっており,若手メンバーが積極的にサポートしていました.ブライアン・ウィルソン本人が言っているとおり『ペット・サウンズ』再現コンサートは今回のツアーで最後なのでしょう.この機会に間に合ったことは私にとって幸運でした.

「再現ライヴ」とは言え,CD再生と全く同じ演奏が行われるわけではありません.物理的制約の範囲で再現された演奏は,『ペット・サウンズ』CDよりも整理されたサウンドになっており,これまでCDを聴いても意識することの無かった「楽曲そのもの」の良さを知ることができました.

3部・アンコール

『ペット・サウンズ』再現ステージ終了後にはアンコール演奏が続きました.落ち着いた曲の続いた『ペット・サウンズ』とは対照的に,初期ビーチ・ボーイズの軽快なロックンロールが続き,『ペット・サウンズ』では着席して聴き入っていた観客も立ち上がって『ヘルプ・ミー・ロンダ』とか『サーフィン・USA』とかを楽しんでいました.

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『ペット・サウンズ』以降のビーチボーイズを聴いてみることにした

私のビーチ・ボーイズ音楽ライブラリでは1965年の『ペット・サウンズ』の次が2012年の『ゴッド・メイド・ザ・ラジオ〜神の創りしラジオ』になっています(2011年の『スマイル・セッションズ』も持ってるけどコレは除いて考える.).

ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ

ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ

この間47年分の音源を知らなければ,ビーチ・ボーイズは1960年代サウンドを延長しながら21世紀まで活動してきた,という理解をしてしまいそうです.しかし,今回のライヴで1部の後半に演奏された曲は私の理解していたビーチ・ボーイズらしさが感じられませんでした.度重なるメンバーチェンジの影響もあったことでしょう.

というわけで,この47年間のアルバムを一通り聴いてみることにしました.iTunesストアで一括購入☆

『The Beach Boys Brother Records Collection』全150曲
『The Beach Boys The Capitol Albums Collection』全241曲

『ペット・サウンズ』の後,いかにも1970年頃っていうサウンドになっていたのと,ビーチボーイズとは関係ない他のバンドが演奏しているんじゃないかっていう曲も混ざっていたのとで,新鮮な驚きを感じているところです.

というわけで,しばらくの間,ビーチ・ボーイズを聴く日々が続きます.

このブログを書いている人

www.tnojima.net