9月のおわり,「百年の愚行展」を見てきました.
会場は外神田の「3331 Arts Chiyoda」です.
廃校になった小学校の校舎を利用したイベントスペース+レンタルオフィス,という感じの施設.
「百年の愚行」は,2002年に刊行された書籍のタイトルです.
これまでに人間が犯してきた様々な「愚行」の中から100点を選び,それぞれを1枚の写真と解説で紹介する構成になっています.
たとえば環境破壊とか,紛争とか,犯罪とか,資源の浪費とか.
その続編となる「続・百年の愚行」が昨年12月に刊行されています.
会場ではこれら2冊の書籍に掲載されている写真を大伸ばしにして展示していました.
「百年の愚行」(2002)は人間が20世紀に行ってきたものごとの「負の面」を冷静に知ることのできるオススメ書籍です.
百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]
- 作者: 池澤夏樹,アッバス・キアロスタミ,フリーマン・ダイソン,鄭義,クロード・レヴィ=ストロース,小崎哲哉,Think the Earth Project
- 出版社/メーカー: Think the Earthプロジェクト
- 発売日: 2002/04/22
- メディア: 単行本
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まず写真があって,その説明文が最小限の文字数で記されている,という構成になっています.
文章だけのパートもあるのですが,最初に読むときは読み飛ばして最後まで写真と解説を読み進めていく,という取り組み方もできます.
- 作者: 小崎哲哉,Think the Earth
- 出版社/メーカー: Think the Earth
- 発売日: 2014/12
- メディア: 単行本
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「続・百年の愚行」(2014)は21世紀になってからのできごとを扱っており,記憶に新しい出来事が並びます.
写真+解説,という構成のページは減り,文章だけのパートが増えています.
そのため,事実に基づいて自分で考える,という読み方には向いていないかもしれません.
人間はさまざまなものごとに取り組んで,さまざまな思いと願いを実現してきました.
しかし,その過程で負の遺産も残してきました.
それを中立な立場で学ぶために,「百年の愚行」(2002)はオススメ書籍です.