10月上旬に人間ドックに行ってきました.人生初体験☆
きっかけ
人間ドック受診助成金のお知らせみたいなお手紙とかメールとかを大学とか市役所とかから受け取る年齢となっていました.
人間ドックというのに対して無知な私,
「何か最新鋭の医療機器を使って体内のあちらこちらを徹底的に高感度に調べる精密検査に違いない! 採血で針を刺されたり,検査台に固定されて痛いのとかくすぐったいのとか苦しいのとかをやられて,そんなことをやればそりゃどこかに何か平均値からのズレがみつかって,ソレをなんとかしようっていうことになって,薬だの通院だの手術だの入院だのということになってタイヘンな目に遭うかもしれない! そういうのイヤだよー今どこも痛くないし健康診断も毎年OKだしぐだぐだぐだー」
などと言っていたところ,
「そうやって先延ばしにしていると,早く手を打てばすぐに解決したのに,何かヘンだなーって思って検査してみたら,もうタイヘンなことになっちゃっていて,痛いとかくすぐったいとか苦しいとか言っていられないタイヘンな日々がずーっと続く,なんていうことになっちゃうかもしれないんですよー!」
っていうことを北里大学病院勤務の北里大学卒業生に言われたので怖くなって人間ドックに行くことにしました.医療スタッフに言われるとマジで怖い.
ワケがわかんない
で,イロイロな病院の人間ドックがどんなものなのかぐぐってみたのですが,日帰りだったり一泊だったり,オプション検査項目がイロイロあったり,値段も数倍違ったり,いったい何がどうなっているのか,こんなのわかんないよ医者じゃあるまいし!
っていうわけで,近所の開業医の内科の先生に聞いてみたところ,
- どこで検査しても中身は同じ
- 値段がイロイロあるのは,たとえば立地のよい病院で一泊してゆっくり過ごしておいしい料理を食べて来る,みたいなプランだとそれなりの値段になる
- オプションは,人生初の人間ドックだったら,ぜんぶ「あり」にして,何も見つからなければ安心する,っていうのもよい
- 脳ドックのオプションおすすめ
とのことだったので,そんな調子で病院に電話をかけて予約しました.
予約したのは,自宅からバスで行ける場所にある病院です.
電話イヤなんだけど電話連絡しなければならないしくみになっていたのでしょうがなく電話.
とりあえず予約
とりあえず一泊二日でアレもコレも徹底的に検査するのをお願い,ということを伝えたところ,
- 土日は人間ドックやってない
- 私が年末まで2日連続の休みを取れそうにない
っていう状況で早くも挫折しそうになりましたが,1日でアレもコレもやれるだけやって帰ればOKという結論になり,ソレで予約しました.
1週間くらいして「小」1回分,「大」2回分のサンプリング・キットとか,問診票とか,オプション検査チェック記入シートとか,注意事項とかが入った封筒が送られてきたので,よく読んで指示に従って準備して当日を待ちました.
当日
注意事項の紙に9時15分までに受け付けせよと書かれていたのでその指示に従って出かけて行きました.人間ドック専用の建物があって,受付でアレコレと提出したら,片っ端からチェックが入っているオプション検査項目シートに対して,
「同じ目的のための異なる検査方法だったりするのでムダにならないよう,最初に看護師との面接があるのでソコで相談してください」
っていうことになりました.
で,その面接から始まり,担当者のネームプレートを見たら「保健師」と書かれており,
「あ! 北里大学看護学部の卒業生のみなさまの中にも何割かいる,看護師 & 保健師ダブルライセンス! 国家試験が2日間連続するアレだな!」
というようなことを思い出しつつ,
「採取した血液からこの検査をやるので,こっちの触診は不要です.」
とか
「この検査は選択できるようになっていますが,この検査をしなければならない状況というのは限定されるので,おすすめしておりません.」
とか,そんな調子で整理してもらって検査に進みました.
効率のよいしくみ
採血とか身体測定とか視力検査とか,大学で毎年おこなわれている健康診断と同じような検査もありました.
検査項目ごとに検査室がわかれていて,どんなことをやるのか担当者から丁寧な説明がありました.
検査が終わると,次はどの部屋に行ってください,っていうのを指示されるので,何も考えずにソコに行って次の検査を受ければよい,というしくみになっていました.
大学の健康診断も似たやりかたをしていますが,「どこに行け」じゃなくて「空いている項目からどうぞ・お好きなところからどうぞ」っていう案内なので,廊下をみんなであっちに行ったりこっちに行ったりしてムダなことをやっているので,こういうやり方にしてもらえないもんかなー
人生初体験のMRI + CTスキャン + 腹部超音波検査
MRIと全腹部CTスキャンと腹部超音波検査を人生初体験しました.
頭部MRIではプラスチックのカバーのようなものの中にアタマを固定されました.コレを体験したことのある人からは「作動音が大きくて怖かった」と聞いており,検査室でも「大きな音がします」と言われたのですが,大爆音というわけでもなく,ときどきガタガタ音を立てるだけでした.
CTスキャンは「全腹部スキャン1回で7 mSv弱の放射線を受ける」っていうことを私の担当する化学の講義でも説明している検査ですが,実際に自分が体験するのはコレが初めてでした.放射線を照射されている間,何も感じませんでした.人体は7 mSv弱の放射線を感じない,ということが(あらためて)わかりました.
腹部超音波検査ではお腹に透明ゼリーみたいなのを塗られて,聴診器を一回り大きくしたような器具でお腹を片っ端からグリグリやられました.コレはくすぐったくてガマンするのがタイヘンでした.ところどころ同じ箇所を何度も何度もグリグリされる場面があって,何かの異常発見か!? と思いましたが,そういうわけでもありませんでした.
いま私が火曜3限とか水曜1限とかで化学講義を担当している教室にいる,診療放射線技師とか臨床検査技師とかを目指しているみなさまの卒業後のお仕事をみました.
マズいものは何も発見されなかった
そんな調子でアレコレ検査が続いて,最後は医師による総合的な解説がありました.
大型液晶モニターいっぱいにスキャン画像とかレントゲン写真とかが表示されていて,ようするに全体的に良好な状態にあるっていうことでした.
眼底検査は別の医師が判断するとのことで,後で所見が郵送されてくるとのことでした.
ぜんぶ終了するまで3時間30分くらいでした.
総額13万2千円でした(あとから私学共済からの補助が出る予定).
最後に病院内の食堂でランチを食べておしまいとなりました.
絶好調☆
詳しいことが書かれたシートが次の週に郵送されてきました.
やはり,全体的に良好な状態にあるっていうことがわかりました.
おおっ! 健康なんだっ!
人間ドックを体験して人生をこれまで以上にポジティブにとらえるようになりました.
なんでずるずる先送りしていたんだろー
余裕で100才までこの調子で健康な人生が続くような気がしてきました.
「人間ドック受診のおすすめ」みたいな連絡を受け取る年齢になったみなさまには受診をおすすめします.
御礼
ぐだぐだ言ってた私に,「いいから人間ドックに行け」とビシっと言ってくれた北里大学病院ナースのKさんとTさんにお礼申しあげます☆
行ってよかったですホントに.