経緯
2000年の夏に建てた家の台所の蛇口が痛んできて,ホースから水漏れするようになってしまったので,交換することにしました.
DIYの店を見に行ったら,ホースだけでは売っていなかったので,蛇口を丸ごと替えることにしました.
売り場では交換作業のDVD映像が流れていて,「自分で簡単に交換できます」とアピールしていました.DVDではサエないオジサンが娘に手伝ってもらいながらスロウなペースで交換作業を進めており,
こんなサエないおっさんにできるんだったら俺様には余裕で
税込み価格20,366円.安いやつ.
落とし穴その1:取説読んで初めて知る別売り工具の必要性
さっそく取り扱い説明書を開くと,対辺38 mmの六角ナットを締める工程のために,別売りの専用ナット締付工具を用意しろと書かれていて,そんなの聞いてねーよ状態.
自在スパナでなんとかやろうと思ったものの,38 mmなんて挟めなくてムリ.
再びDIY店に行って,専用ナット締付工具追加購入.1,522円の出費.
落とし穴その2:14年の月日が替えた規格
さっそく旧蛇口を取り外そうと思って流しの下にもぐり,説明書どおりに配管を2本ハズして,続いて元々付いていた六角ナットを外そうとしたら,サイズが合わなくて外せない状態.モノサシで測ってみたら対辺43 mm.規格が違う!
再びDIY店に行って,専用ナット締付工具追加購入.さっきのと同じ程度の価格と思っていたら4,196円の出費.
このステップはクリアして,とりあえず蛇口本体を天板下側から固定していた六角ナットはハズせました.
落とし穴その3:旧配管が腐食していてハズれない
あとは手持ちの自在スパナでハズして行けばOKな状態となったわけですが,14年の月日が配管のネジを固着させ,どうにもこうにも動かない状況.
ぜんぶハズさないと天板から旧蛇口ユニット一式が取り外せない状況.
イロイロとバラしちゃったので元通りに戻せない.
困った.
台所の蛇口を交換する工事を自分でやり始めたものの収拾がつかなくなって「アイ・シャル・リターン!」と叫んだところ.こんなことになるなんてorz
— 野島高彦 Takahiko NOJIMA (@TakahikoNojima) 2014, 8月 31
子供の頃もイロイロなものを解体して親からぶっ飛ばされていたわけだが,親になってもこの調子なので,学習能力を疑うレベル.
— 野島高彦 Takahiko NOJIMA (@TakahikoNojima) 2014, 8月 31
購入店に頼むことにした
とりあえず購入した店に電話をかけて,取り付け工事を依頼することにしました.
スグにやってくれるかと思ったら,次の工事可能日は5日先とか言われてしまいました.5日間も流しが使えないと料理がアレ.でもしょうがないから工事予約.
工事料金は基本料金が10,800円とのこと.状況に応じてイロイロと追加料金がかかる模様.
待てないから専門業者に頼むことにした
5日待つのはしんどいので,水回りのトラブルを専門にしている業者に工事を依頼することにして,ポストに投函されてたので冷蔵庫に貼っていた広告マグネットを見て,某社に電話連絡.
状況を説明したら対応OKとのことで,自分でやるのから撤退.
敗北感.
工事スタート
翌日,専門業者が来て工事スタート.状況を説明したところ,以下のようなコメントあり.
- 自分でやろうとして取り外せなくて困っちゃうケースがひんぱんにある
- 交換する時期にはそれなりに時間が経過してるから規格が変わっていて,取付部品が合わないことがある
- ここまで工事用具を用意して勇敢に戦いを挑むヒトは珍しい
落とし穴その4:規格合わせに追加部品が必要
固着していたネジはどうにか回せたっぽくて,作業は順調に進んでいた模様なのですが,本日最初のトラブル発覚.天板に空いていた穴が標準規格よりも大きい径になっていてどうするか問題発生.
- そのまま取り付けると水漏れするようになる
- サイズ合わせの部品を挟めば水漏れの心配は無くなるが見た目がちょっとアレになるのと,追加料金が発生する
後者を選択.
落とし穴その5:またしても規格合わせに追加部品が必要
天板上での蛇口取付は上手く行って,次に流しの下で配管をつなぐ工事スタート.
さっそくトラブル発生.私が買ってきた蛇口から出ている金属製のホースの長さが帯に短し襷に長し状態で,ムリヤリ接続すると水漏れの危険性ありとのこと.取説にも「ムリに曲げるな」とイラスト入りで書かれている.
再び選択の場面.
- ムリヤリ取り付けるけど水漏れするかもしれない
- 長さ調節用のホースを挟めば水漏れの心配は無くなるけど追加料金が発生する
後者を選択.
学習したこと:専門の業者がいる仕事をシロウトがやるとロクなことにならない
そんな感じで工事は様々なトラブルと出費を重ねたものの完了.流しが使えなくて困る日々を過ごさなくても済みました.購入店には工事作業キャンセル連絡.
工事担当者にイロイロ聞いたハナシでは,
- 安いのを買ってきて自分で取り付けようとすると規格合わせの自由度が制限されていて追加部品が必要になって余計な出費につながることがある.
- 15年とか20年あたりで交換することが多いが,それくらいの周期で標準規格も変わるから,規格合わせの必要が生じる.
- 自分でやれるのなら自分でやるに越したことはない←意外なコメント
とのことでした.
割引券を使って,端数を値引きしてもらって,41,000円の支払い.
ここまでにかかった費用は67,084円.
最初から販売店でやってもらっていても,部品追加は必要だっただろうから,だいたい同じくらいかかったんだろーなー.
自分でやろうとして買って来た六角レンチ絞める工具2本で5,718円の出費が痛い.今後の人生で他に使い途がなさそうだし.