「ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜」を観てきました.
139分間の長編映画ですが,一度も退屈することなく最後まで楽しめる作品でした.
ジェームス・ブラウン(JB)の伝記となっている映画ですが,幼少時代から晩年近くまでの時系列をところどころで入れ替えてあって,人生に訪れる様々な出来事が後にどのようにつながるのかが分かりやすく編集されていました.
映画は中年になってからのJBがライフルを乱射して警察とカーチェイスするシーンから始まって,ドタバタなスタートになっています.
その次のシーンでは,20年ほどさかのぼって,ベトナム戦争の慰問に行って,バンドメンバーと一緒に乗り込んだ飛行機が墜落しかけるシーンがやってきます.
死んでもおかしくない状況なのに,JBは機内のメンバーやクルーにファンキーな言葉を投げつけて安心させます.
JBの人生をなぞりつつ,彼が音楽を開拓して行った過程もたどることができる構成になっています.
夏のひとときをプールサイドでくつろいでいたバンドメンバー一同に「集合!」をかけて,いきなりドラムスに「一拍目から強調するリズムをやれ!」と注文を付け,絶対服従の関係にあったバンド一同は「ワケわかんねぇよ」っていう雰囲気を漂わせながら言われたとおりに演奏する,なんていうシーンがあるのですが,ここから彼のファンク・ミュージックが始まっているわけです(このシーンで描かれていたとおりに発明されたのかどうかはわかりませんが).
映画内にはJBのステージシーンが数十曲あり,これが映画を観ているというよりは,コンサート会場にいるかのようなノリで楽しめました.
ズンズン迫って来るベースの音に,思わず身体が動いてしまう!
JBの音楽やファンクに興味の無い人でも楽しめる映画です.
私自身,音楽コレクションにJBのアルバムは1枚だけで,JBのファンというわけでもなかったのですが,なんとなく観に行ってみようという気になって,観に行ってみて,2時間以上の上映時間を全く飽きることなく楽しめました.
唯一もってるアルバム↓
- アーティスト: ジェームス・ブラウン
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1992/12/02
- メディア: CD
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