7月27日(土),神代植物公園に行って,ショクダイオオコンニャクの花を見てきました.
ショクダイオオコンニャクは,世界で最も大きな「花序」をもつ植物です.
「花序」っていうのは「花の集まり」のことで,たとえばアジサイとかヒマワリなんかの「花」がコレに当てはまります.
ショクダイオオコンニャクが花を咲かせるのは6年から7年に一度とされています.
しかし,神代植物公園のものは開花周期が短く,他植物園から引っ越して来て最初の開花が2011年,その次が2015年,そして今年となっています.
7月に入ってから公式Twitterで開花が近いことが発表されていました.
【スタッフより(広報係)】世界最大の花を咲かせるショクダイオオコンニャクの蕾が日に日に大きくなってもう1m近くになっています。7月下旬から8月上旬に開花しそうです。数年に一度しか咲かない花を見るまたとないチャンス。今後Twitterで随時お知らせします。#ショクダイオオコンニャク pic.twitter.com/zKMflLNdXb
— 都立神代植物公園 園長の採れたて情報 (@ParksJindai) July 15, 2019
花が開いた状態を見ることができるのは2日間だけです.
夕方から夜にかけて花が広がり,翌朝からは閉じ始め,夕方には閉じてしまいます.
そのため,開花が予想される日には開演時刻や閉園時刻が変更になったり,休園日に開花が予想される場合には臨時開園日になったりします.
今回も月曜定休のところを,7月29日(月)が臨時開園日になっていました.
約15分待ち
この日は開園時刻が通常より1時間早い8:00となっていました.
開園前から現地に到着していた人々もいたようで,ショクダイオオコンニャクが展示されている大温室の前には約15分待ちの列ができていました.
ケーブルTVの取材も来ていました.
花(正確には仏炎苞)はまだ閉じていませんでした.
展示場所はハスの花が咲く池の前でした.
会場整理と見張りの係員が2名いました.
ショクダイオオコンニャク解体新書と記念バッジ
ショクダイオオコンニャクが展示されている大温室では「ショクダイオオコンニャク解体新書」という説明書が配付されていました.
この花の特徴がわかりやすく説明されていました.
また,大温室を出たところに臨時テントが出ており,ショクダイオオコンニャクの缶バッジを1個300円で販売していました.
デザインは2種類あり,ユーモラスなイラストの描かれたものを購入しました.
植物会館
園内の「植物会館」にはショクダイオオコンニャクのスタンプが置かれていました.
ショクダイオオコンニャクの成長記録を紹介したパネルも展示されていました.
2011年11月に開花さいたときの押し花もパネル展示されていました.
花が咲かない年のショクダイオオコンニャク
神代植物公園には毎年数回行っています.
昨年2018年10月に大温室に行ったとき,今回の花を咲かせた鉢では大きな葉が育っていました.
木のように見えますが,1本の「葉」に相当する構造です.
毎年,根からこの葉が出てきて光合成をおこない,地下に養分を蓄え,その養分がじゅうぶんな量に達すると,花が咲く,というしくみになっています.
昨年見たこの葉も冬の間に役目を終えて枯れ,そのあとに今回の花が咲いたことになります.
今回展示されていた花の隣では,別の株からの葉が展示されていました.
こちらも何年か先には根が育ち,花を咲かせることになるのかもしれません.
次回も楽しみ
次回の開花がいつになるのかは誰にもわかりません.
2011→2015→2019と来ているので,2023年かもしれません.
そのときを楽しみに待つことにします.
前回2015年も開花を見に行きました.
www.takahikonojima.net