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原鉄道模型博物館で「台湾の軽便鉄道展」開催中:約100年前製造の動態保存車両も展示中

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「台湾の軽便鉄道展」 をみるために 原鉄道模型博物館 に行ってきました.

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軽便鉄道 #とは

軽便鉄道っていうのは,簡単に説明すると,安いコストで建設された鉄道のことです.

レール間隔が一般的な鉄道規格より狭いことが多く,例えばJRや小田急や京王井の頭線が1067 mmなのに対して,762 mmとか610 mmとか,そういうサイズです.

自動車が普及していなかった時代,とりあえず軽便鉄道を建設して物資を輸送しよう,ということがよくありました.

軽便鉄道は全国に建設されたのですが,社会の変化とともに廃止されて行き,現在国内では数カ所で旅客営業や荷物輸送を行っているだけです.

簡単な説明おしまい.

台湾の軽便鉄道

軽便鉄道は100年以上むかしの台湾でも建設されました.

その中には製糖会社の貨物輸送用に建設されたものもありました.

現在では廃止されていますが,当時の車両や設備を保存し,観光資源に転用している場所もあります.

今回,その中の1両が台湾から日本に貸し出されることになりました.

台湾製糖株式会社巡回車111

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今回 台湾から日本に貸し出されたのは,「台湾製糖株式会社巡回車111」です.案内板によれば

『現在ある糖業鉄道のうち,動態保存が可能で,最も古い歴史を持つ巡回車である.』

とのことです.1921年12月,台湾製糖株式会社佳里工場製造.まもなく製造から100年です.

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車内に立ち入ることもできなければ,触ってもいけない,という状況でしたが,厚く塗り重ねられたペンキからは,100年近くの歴史を感じることができました.

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特別展示

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動態保存中の車両の他に,台湾の軽便鉄道に関する歴史的資料が展示されていました.

模型,パネル,ビデオを組み合わせての展示になっていました.

常設展:鉄道模型運転

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原鉄道模型博物館は鉄道模型コレクターとして世界的に有名な故・原信太郎氏のコレクションを展示している施設です.

館内には世界最大規模の鉄道模型レイアウトがあり,その運転をすることができます.

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鉄道模型車両に小型ビデオカメラが組み込まれており,そこからの視界を液晶ディスプレイで見ながら,実際の鉄道車両の運転台を模したコントローラーを使って,模型を一周させることができます.

係の人が,どのタイミングで加速を止めるのか,どのタイミングでブレーキをかけるのかを教えてくれるので,駅を発車した列車を一周させて無事に元の場所に停めることができました.合計4週体験することができました.

台湾の軽便鉄道展は3月13日(月)まで

台湾の軽便鉄道展は3月13日(月)までの開催です.この企画に関心のある方はおはやめにどうぞ.

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